1/18/2009

街並み拝見01

本日も論文執筆のため、横浜市中央図書館へ。


この図書館、大学受験から通算10年近くお世話になっている(ブランクあり。修士時代と留学中の3年間)。


なんで目新しいものは何もないんだけど、bankartで開催されている東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻 修了制作展「せんたんまる」を見る前に野毛のまちをふらり。


            
 



久々に服をみようと、宇野薫商店に足を運ぶ。
商品はいいんだけど、次の給料まで我慢かなーと思い足を外に向けると「これは!」と思うビル発見。
パチリ(上)。

西欧空間造形史の本で「ミースのAT&Tビルは古典建築のオーダー処理をかぶせている」というような記述が頭に入っていたのかもしれない。ビルの正面と側面のを繋げるのではなく、互いの端、つまり角の部分を同一の比率で分割することでプロポーションを解決している。と思ったら、そうではなかった。でも、オーダー処理方法ではなくAT&Tビルとかのように一階部分を道路からの貫入空間にして高層化しているのがよい。

   


まだまだ。
実はこのビルの対面にお寺があるんだけど、何か妙にこの地区に嵌まり込んでいるんです(上)。「モダン化」された寺?思い出したのが丹下健三の《大東亜建設記念営造計画》(詳しくはココ)。
コルビュジェの《ソヴィエト・パレス》をベースに神社をモダン化させたといわれているけれど、それってこんな感じになるんですかね。いや違うな。すみません丹下先生。

仏閣の建築要素がそがれているわけではないけど、何というか無駄な装飾がない感じ。
みなとみらい地区に弧を描いて聳えるビルと妙にマッチしていて。


         


で上記のビルのわき道にも、これまた素晴らしい建物が!
上左は今研究しているBDNCHのアルメニア・パヴィリオン!
ではないけど、極度に引き伸ばされた両脇のオーダーと装飾列柱を髣髴とさせる一階部正面の縞状の壁が、執筆中の論文で問題にする「民族建築様式+古典建築様式≒ソ連建築様式」という論証を呼び覚ます。これは違いますけど。

右はおそらく昔からあるであろうビルの一階部のみ改築し、小料理屋となっている。木材をファッサードにあしらい、横長の穴を穿たせている。そのことで、内からの照明による陰影のコントラストを装飾としてより引き立たせているのが小粋だねぇ。

  


じゃあ、目的地へと思ったらこれまた。
本町小学校。宇野薫商店の向かい側にあります。体育館と思われる(バスケの音がしたから)円形の建造物と教室などがある四角い棟の組み合わせがよい。


仏閣以外の前記建造物が縦長だったのに、これは横長。この小学校がある通りは小学校より高い建造物がないんだけど、向かい側は逆に縦長建造物が多い。


一応町並みが保たれてるのかな?

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