2/14/2009

古寺巡礼

1919年、和辻哲郎著。



当時のモダニスト和辻が、
おおよそ対極に位置するであろう古都奈良を巡り、
その印象を綴った著作。


環境というものが人間の思想形成にいかに作用しているか。
下手をすると、新ラマルク説やルィセンコ学説に走りそうだ。


さて、なんで古寺なのかというと、
外国の友人があちらの景観を写真で送ってくれたので、
そのお返しに先日近所にある弘明寺(瑞応山蓮華院)で写真撮影してきました(下)。




自分の分野で引っ張れば、建築を住まいの装置として見た場合、
環境の一部でありそれが形態を決定付けているという側面をもう一度思い起こさせてくれる。


これに該当するのが、コルビュジェ唯一ソ連での作品、《ツエントロ・ソユーズ(旧ソ連消費者協同組合中央同盟)ビル》(下二つ)。

モスクワは寒いから、コルビュジェの思い描くガラス一面ファサードにはならず、防寒効果のある赤茶の凝灰岩が用いられ、今に至る。

コルビュジェは「こんなの俺の作品じゃねぇ!」として、自らの作品リストには加えられていません。

こうした点を鑑みるに、建物とは環境と景観、ファサードとイデアという様々な要素が混合するわけだけれど、どうも「好きな建造物」とはファサードとイデアばかりが主張しすぎる。
環境と景観という点からもう少し建築物をとらえ直さないと、上記した和辻が古寺で体験した独特の場というものが見えてこないかも。
戒められました。寺に行って。

2/13/2009

the life we choose

2007年発売、HardfloorのLP。
レーベルもHardfloor。
中学時代、部活帰りのLP屋でよく聴いた思い出がある。
なんでポップスとかジュベナイルな楽曲、否クラシックとかジャズに触れとかなかったんだろうと後悔。


話を戻して、アルバムの中でも、トップを飾るのは「The Trill Acid Theme 」。
相変わらず、4つ打ちでRolandのTBシンセの音が冴え渡って曲もいいんだけど、
PV(下)がすげぇ。



かの国の有名な「リズム体操」がfutureされてる!!

すげぇ気持ち悪い動きなんだけど、上記した曲調と妙にマッチしてて心地良いのです。

気持ち悪さが先行しがちなんだけど、よく見ると背後に見覚えのある建物に似てる(下)。




1936年建造、ノイ・トロツキイ作レニングラード最高会議議会場。

オーダーがファサードを凌駕し、ネオクラシックの装いをした高層建築の代表作。

これってチャウシェスク宮殿にも共通する要素なんだよな。

論文には囲いこめないけど、話のネタになりそうだ。

2/11/2009

折れた支柱

痛々しい。
フリーダ・カーロ1944年の自画像タイトル。
若い頃に負った重症が元で、様態が悪化した頃に彼女が描いた自画像だ。


それにしても脊椎が痛い。
一日中学会発表用の資料と原稿をまとめていました。
家から一歩も出ずに、座ったままで。
だからなのです。



それにしても、何を話すかノートに書き連ねていったら20ページに渡っていた。
「1930年代のソヴィエト建築について」なんだけど、まとめるのが非常に難しい。

この時代を規定するであろう、有名な建築物(建築プラン、建築家が関わるインフラ)が6つあって、その5つがコンペ。
しかも政治闘争と建築家の覇権争いに関わっているのが6つのうち4つ。
純粋な建築ではなく、他芸術形態(彫刻、絵画、映画)と関わっているのが6つのうち5つ。


うーん。どういう切り口でいこうか。
博士論文の漠然としたテーマの構成固めとしたいから、政治闘争を前面に持ってくるのはダメだな。
1930年代建築は他の芸術みたくスターリン直結じゃなくて、カガノーヴィチというフィルターがかかるし。
だから、「独裁政治と建築のつながり」なんだけど、独裁政治=独裁者の権力とはいかないな。
でも、最終的な判断がその指導者となるからやっぱスターリンになるのか。
ややこしい。

2/10/2009

活動分子

ロシア語でアクチヴィストは日本語だとこういう意味になります。


本日、CAMPの打ち合わせで東大駒場でH君と打ち合わせ。
今回は100日間企画し、運営。
前代未聞の熱狂空間となること間違いなし。
来てね。


さて話を戻すと、H君より「アクティヴィストですね」と有難い言葉を頂戴した。
というか、忙しくしてないと落ち着かないんです。多動症ってやつかと。
蟻です。


アクティヴィスト。この一段階上はロシア語でウダールニク(突撃隊)。
最上級はスタハノーヴェッツ(造語(俺の?):ドネツク炭鉱で1935年超過ノルマを達成した労働者スタハーノフ(下)の人称型)。


ワーカーホリックっす。でも充実感。
父より引き継いだリーマンの血に感謝。

2/06/2009

酒とバラの日々

監督B.エドワ-ズ、1962年、アメリカ。




理想の生活ですな。アル中。

先日、学部時代たむろっていた「くうかんぼう」という呑み屋(上)に久しぶりに立ち寄った。
相変わらず、学部時代から変わらぬマスターがおり、挨拶。

景気は良くないみたい。とは言え、9,000円近く呑んだ。

まぁ四谷に立ち寄ったら、よってあげて下さい。雰囲気はまぁいいほうですので。


次回はまけてもらうかツケてもらおう。

2/03/2009

敬愛なる同志へ!

感謝の意を込めて。


外国の友人とあれこれ試行錯誤して立ち上げた、グループがやっとサイトになった。
横浜在住なんだけどね。
俺一人だけクリエイターではないのが寂しい。
「中国で仕事見つけて、ユウヤも呼んでやるから、待ってろよ!!」と。
有難い。
それまでに、何かしら誇れるものを身に付けておこうと一決心。
再び論文に取り掛かる。

2/01/2009

余計なお世話だ!


IKEAの広告。
寝る子は育つってか?いくら寝ても疲れが取れない場合は、どうすればよいのでしょう。

久しぶりにカチンと来た広告。