11/26/2007

モスコーより打電

まずは、長期更新できなかった理由を簡単に記します。

モスクワに到着してすぐにPCが壊れて、モスクワのPCショップに修理を依頼。
一週間のところを三週間かけられてしまい、その上PCは回復せず。

こちらのネット環境は悪くないのですが、いかんせんロシアのウインドウズでは日本語が打てない。
よってメール返信は英語ないし緊急の要件だけ、知人に借りておりました。

結局、一ヶ月後モスクワよりヤフオクにてIBMのX31を落札後、家族より三週間かけて発送してもらいました。
しかしながら、親が気を使ってくれて外付けのDVD機器を送ってくれたのですが、そのおかげで通常重量をオーバー。

そのためモスクワの国際郵便局に超過料金(約\8,000)を支払いに行き、個人通関までさせられるという羽目に。

ともあれ、自由にPCが使えて一安心。

PCが使えなかったため、研究に必要な本を買い漁り、読み進める毎日。
こちらでは、1930年代のソ連建築様式史、特に実現しなかった足がけ20年かかった建築プラン《ソヴィエト宮殿》を中心に勉強しております。そのため、読んでいる本は『Architektura Stalina psichologiya i stil' スターリン建築 その心理と様式 - D.Chmel'nitskiy 2007』、『Zodchiy Stalin 建築様式スターリン- D.Chmel'nitskiy 2007』、『Kul'tura Dba 文化その二 - B.Papperny 2006』。
いわゆる美術史からは「クズ」とされる社会主義リアリズムの中でも爪弾きされるジャンル。「悪趣味」です。ただしこれをいかに「美学」に絡めるかが面白いと考えており、グリーンバーグとクンデラの「キッチュ」とは別の概念が引き出せれば冥利に尽きるかと。

身の回りでは、出発前に友人たちと死ぬほど酒を飲んできたため、こちらにきて交友を深める飲み会(ベチェリンカと呼ぶ)もあまり出ず、非常に有益な時間をすごしております。まぁ、年も年だし同世代の連中と飲んでないと楽しめないんです。会話に合わせるのも疲れますし若いパワーについていくのもダルい。そのため、酒の量も適量かつ健康にもよいということになり、日本にいるときより健康に生活しております。

長くなりましたが、とりあえずの報告。