4/30/2008

I want to conquer the world



別にそんな野望があるわけではない。


自由な空間が手に入ったのでそんなタイトルにしてみました。




久しぶりに書き込むのに、非常に私的なことから。




2月中旬から同居していたフランス人が、一時帰国していたんだけど、こちらに戻ってくるビザが下りなくなって6月まで今の部屋が意のままに使えることになりました。




いやー申し訳ないけど、これで好き勝手に部屋でできるわ~。


彼と同じ大学から来ているフランス人にこの事実を告げられて、開口一番「自分の城が落成したぜ」なんて言ってしまいました。大人気ない。ちなみに下の写真は我が城です。


まぁ広々と使えるのも嬉しいんだが、雑音に邪魔されることなく論文執筆に打ち込めるというのが何にも変えがたい喜び。同居人(フランス人)はPCを激しく叩く奴だったので、読書やロシア語の勉強の時に気が散ってたんすよ(どこの会社でも、こういう奴はいると思う)。




加えて英語もダメ、ロシア語もダメとコミュニケーションを取るのが難しかったので、そういった点でも助かった。ダメだしばかりして、すまんウルレキ君(同居人の名前)!


とりあえず、画像が少ないと面白くないので、先日見に行ったモスクワ国際写真ヴィエンナーレで気になった作家の写真を貼っておきます(シリオ・トマゾーニ、シリーズ《撮影された写真》1979)→。

4/06/2008

たまには生き抜きも必要

博士課程の先輩からこのようなアドヴァイスを頂いた。



繰り返しになるが、肩こりが酷く、論文への集中力が切れてきたので、気分転換としてTABにコンタクトを図ってきたロシア人(モスクワ在住)と昨日(土曜日)会うことに。



後から気づいたのだが、メールだけのやりとりでまぁよく相手を信用できるなと。つまり、外国にいるのに日本と同じ感覚で人に会うってのは危険。こちらで同じ学校に通う外大の後輩にそう諭されました。お恥ずかしい。メールにこちらの携帯番号書いたら、その後二時間経って直接架電。意外とロシア人は行動が早い。


彼の名はアレクサンダー・ナザレンコ(上図)。24歳でデザイナー。ハバロフスクという中国東北部近くの都市出身で、昨年仕事のため上京。仕事はロシアのアパレルメーカー専属デザインで、ファッションショーや各ショップのウインドーデザインを制作しているらしい。


ロシア人では普通なんですが、もうこの歳で結婚していて、奥さんもアーティスト(羨ましい)。よって三人でモスクワをブラブラしてきました。





最初はルビャンカという中心地にある文学カフェ「ピラギー(パンとかピロシキといった食べ物を指す)」(右図)というところに行き、挨拶代わりにスピリットを飲まされる。昼食を抜いていたため、ヘッドバンキング並みに脳を揺さぶられ、既に出来上がる。



彼らは日本のアニメが好きみたいで、持参したPDAでなぜか「となりのトトロ」や「風の谷のナウシカ」のサウンドトラックを拝聴。しかしながら、彼らは共に建築系の大学出身のため、研究のことを話すと色々と話が弾んだ。


アニメ曲をバックにスターリン建築や日本のモダン建築(特に安藤忠雄が好きと言っていた)、果てはスターリン建築における当時のソ連人の深層心理まで話を聞けることになった。実に有難い「シュルプリーズ(予期しない出来事)」でした。