9/04/2007

reading



今日は仕事が定休日のため、一日中本を読む。


とりあえず、博士論文序章の土台を形成してくれるであろうボリス・グロイス著『Gesamtkunstwerk Stalin(全体主義様式スターリン)』『Utopiya i Obmen(ユートピアと交換)』を読みつつレジュメを作成。


1930年代のソ連芸術の概説として用いたいが、60-70年代のソ連芸術批評から30年代文化を照射し同一性を求める件があまりピンと来ない。まぁ、その頃の知識がないためだろうけど…


しかしながら、「(ソ連における)芸術家誰しもが権力への志向と権力側への同意・利用によって世界を創造する。アヴァンギャルドもその例外ではなく、むしろ彼等のプロジェクトはスターリン時代の美学によって完成した。というのも美学、政治、社会は国家という単一プロジェクトにおいて遂行されたから。」という論旨はベンヤミンの「美学の政治化」(彼が支持しないものとして表明されているが)とパラレルなものであろう。

このパラレルな点を絵画と展覧会構成という個別の作品や作家に当てはめられるかどうか。さらに外部からのソ連文化論としてクレメント・グリーンバーグ著『アヴァンギャルドとキッチュ』を組み込みたいのだが、さていかがしたものか…




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