5/06/2009

マイクロメガス

1978年、ダニエル・リベスキント作(下)。




ポスト・モダンの旗手と呼ばれた頃の作品。
この頃の彼の作品はダイナミクスを感じさせるけれども、
「静謐な破天荒さ」とでもいうような、計算高い「やけっぱち」を感じる。


デ・スティルの頭目ドースブルフの《コンポジション》シリーズ(下)で見られる、
幾何学形態の浮遊感みたいだ(彼の『新造形主義に向かって』はここ)。



純化した形態はゼロとなり、やがてマッスとなり、建物となり、都市へと拡張していき、
マレーヴィチは共産主義の次に来る神の啓示たる高次元を目指す。


その啓示が有効性を失い、天から地上へ一気に降り注いだ。

地上の人間が認知できる形態となって。
と勝手にポストモダンの流れを物語化。


世界でも有名な、スイスのある建築大学の研究グループが、
リシツキイとリベスキントの比較研究をしていたので、
こんなことをGW中に考えていた。

いつかリシツキイの研究に戻ろう。

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