10/26/2008

散策、鑑賞、思索

という流れが、最近定着している。



先々週まで一ヶ月間バイトが見つからず、論文も行き詰まりかけていたので、「神より賜りし」とばかり、ギャラリーめぐり。
とはいえ、興味のある展示ないしは横浜近郊だけですが。
先述した「スクラッチスタイル・オープンスタジオ」というところで橋本聡さんの展示を鑑賞。
campの同志、Oさんが関わった韓国での展示「Loop」(詳細わからず。すんません)に出展され、今度のcampで話に上がると言っていたので見に行く。

自らを机に手錠で束縛し、生活を送っている(ようだ:右図)。コーヒーを勧められ、ぎこちない捌き具合で入れてもらい、コーヒー片手に互いの興味等を話し合う。パフォーマンスだと思うのだが、作者が作品内に閉じ込められるというか、一部になってしまっているという状況が妙。作品―作家の関係が逆転している。鑑賞者はどちらに接しているのだろうかと、回答が宙吊りなのがよかった。


その翌日、とある勉強会の前に友人のI君が出展している《事の縁》というアートプロジェクトに行く。


鶯谷にある旧坂本小学校その他が会場で、友人の作品はその小学校にあると聞き、その小学校へ。「サステナブルアートプロジェクト」というキーワードを基に、地域と作品そしてそこで生まれる関係を持続し、かつ距離をどう作品に反映するかというのがテーマらしい。


I君の作品は、留学中に鑑賞できなかったとある展示会で波紋を呼んだらしいが、今回の展示はそのつながりらしい。この作品の鑑賞後、体調不良。


今度会ったらしばこうと思う。

ただ、彼の作品の前の教室の展示作品も同じテーマで展示されているのだが、趣が全く異なっていて、その対比が面白かった。方や日常行為の循環、一方ではある個人の生活の循環。その結果として、選択された同じオブジェ(対象物をここでは明かしません)。ただ、展示会場という土地の特性はどこ行ったんだと突っ込みたかったのですが、それ以上に作品がしっかりしていた(オブジェとしての特性がフルに活用されていた。だから私は体調を悪くしました)から、今回は揚足を取りません。


で、結局やっとバイトも見つかって、残念ながら、気ままな「散策→鑑賞→思索」はできなくなりそう。とりあえず、生活費稼ぐことが先決ですな。

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