12/05/2007

報告2

今日はうれしいことが二つ。

一つ目はかなり長くなります。
外国人学校(交換留学のため通常は語学の授業が中心)在籍なんですが、11月に開催された<構成主義国際会議>という怪しげな学会で知り合いになった在籍学校(ロシア国立人文大学)の教授に大学の授業(ゼミ)を取らせてもらうよう懇願し、「ロシア・ソ連におけるユダヤ文化」という授業に参加しています。その教授(ユダヤ系ロシア人)は上記学会で私が研究しているエル・リシツキイ(1890-1941)の作品に関する発表をしており、ユダヤ文化という枠組みでアヴァンギャルド運動を見た場合どういう観点を提示できるかという研究をされています。そのため、ユダヤ文学や芸術に特化されているのですが、土台はヴラジーミル・マヤコフスキイという詩人の研究で、今日始めて彼のマヤコフスキイ研究の著作を知りました。大学院に入るきっかけとなった、指導教官(今は学長)の著作もマヤコフスキイ。何か新しいことをしようとする際に、マヤコフスキイという詩人が付いて回るとはね…
まぁ、現代ロシア文学・文化においてマヤコフスキイは無視できないファクターだから、出会う確立は高いのだけど、ビンゴで来るとは。うれしいというより宿命的な流れを感じました。これが一つ。

もう一つは建築雑誌の『10+1』で世界の建築事情記事の執筆依頼がきたこと。
これは日本にいるとき記事を執筆させていただいた、Tokyoartbeatの藤高さんの紹介で回ってきた仕事。
ちょうど金に困っていたから、「まともな飯にありつけられる」と喜ぶ一方で、授業で手一杯の中でネタを探すのに苦労しています。
とはいえ、勝手に建築様式史を学び始めていたので、ちょうどいいプレゼンの機会も得たわけです。
これがもう一つ。

この二つがソ連のユダヤ系建築家の研究に接続できれば博士論文のネタに使えるんだが…
それは求めすぎといったところか。

とりあえず、研究も大事だけど、早くロシア語の格変化につまずかないよう、流暢にしゃべれるようになれないとなー。
と焦りながら、ラジオを垂れ流して耳を慣らす毎日です。 
あーしんどいわ。

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