12/07/2007

報告3

またまた報告。

昨日、学校の図書館で5-10分ほど、居眠りをしていたら日本から持ってきた携帯を盗まれてしまいました。
まぁ、日本でしか通用しないものだし、時計代わりに使っていたのですが、友人知人のメモリーを盗まれてしまったので、帰国後が大変だなー。かなりへこみました。

それもあって、ちょうど携帯を買わなければならなくなり、本日購入。
こちらの携帯は日本と異なって、機種が高く(5,000-50,000円位の幅、私のはソニーエリクソン社のもので約7,500円くらい)通話できなくなったらプリペイドカードを購入するという仕組み。
何かとゼミの教授に携帯に電話してくれと言われていたので、まぁこれで何とかなった訳です。土日に開催されるロシア・ユダヤ学会の発表を聴きに来いといわれていたので、これで会場で連絡が取れます。

あとはTABに寄稿記事のための写真をあるギャラリーに撮影しに行きました。そこではたらくロシア人の女性が日本に一年滞在していたということもあり、かなり情報を提供してもらっています。それとその娘がかわいいから、もう一度くらい足を運びたいので、何とか理由をつけてもう一度訪れようかと。

うつつを抜かしながらも、『10+1』の記事の資料のため、その娘からモスクワ建築事情をギャラリストの観点から感想を述べてもらいました。昨日、語学の先生にもきいたのですが、やはり同じくモスクワの最新建築プロジェクトで目を見張るものはないとのこと。モスクワッ子にとって最新建築は忌み嫌うべくものらしくスターリン時代の建築(1930-1950年代)を保存しようという動きがあるみたい。とはいえ、来年に、そうした建築物を個人に売却する法律が施行されるらしく、理解のある人に渡れば修復・保存されめでたしとなるのですが、そうでない人に渡るとクラブやスパ、デパートといったその建築物には不釣合いなものが益々増えるもしくは建築ではなく土地目当てで多くが買収される、とある新聞では警鐘を鳴らしておりました。

実際モスクワの土地価格は週ごとといっていいほど高騰が進んでおり、その恩恵にあずかるビジネスが生じています。
以前からモスクワ中心部に土地をもつもしくは住居を持つ人の住居賃貸で、彼らは働かずとも財産収入で喰っていける。老人とかであれば、まぁ善いとしてそれを告いだ若い世代を中心にこのビジネスが進んだら、どうなることやらと多少興味をもってこの現状を見ております。すなわち、紀元前の都市国家アテネの末期のように働かずとも豪華に生きていける層と血肉を削っても生活の保障がギリギリの層とに分かれるのでしょうか?とりあえず懸念の色を示しておきます。

ただ気をつけなければならないのは、これがビジネスとなればそれを行う人達も「労働」しているわけであって、非難することができない。これを自らに当てはめ考えてみると、汗水たらした働いていないわけだから(研究とバイトでやりくりしているから)、自らは彼らと比べてどういう立ち位置になるのだろうと日々考えております。だがそれをも「頭脳労働」とくくるのであれば、「労働」という概念がいかに恣意的に操作されやすいかということが見えてきます。

と携帯が盗まれてから長々と考える日々です。とりあえず、上記のギャラリストの女の子をデートに誘うことが最優先課題か。

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