J.ケージ作曲、1976年。
3年前に津田塾大学の講堂でアルディッティ弦楽四重奏団と白井剛(振付家、ダンサー)のコラボを観たことをふと思い出した。
この曲の本来の意図はアメリカ建国当初にあった教会音楽やマーチ等を断片的に集め、方向性を持たないまま全体が流れていく静謐なるハーモニーを狙っているらしい。
観賞後、酒を呑みながらとあるキュレーターが「アメリカという国家の雑多かつそれらが絶対混じりあえない風景を投影している」と述べていたが、その意見に乗る。
先週、息抜きがてら郊外に旅行したんですが、
列車で旅行中に話しかけられる。
子供をつれたマダムでしたが、「あんたイタリア人(どこがやねん!)?」
「いえ、違います」
「あーイタリア人だったら、旅行の話ができたのに」
「そうですか、残念ながら僕はイタリアには行ったことないですが、イタリアの建築は勉強してます。」
「あー勉強の話なら、いいわ。モスクワまで寝てるから起こしてね」
-会話終了。
うーん…
こっちの話きけよ。
「多様性」の国ぢゃねーのか。
この国はそんな国だと改めて実感。
マルチプルなんてこんなもんですぜ。
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